孤独な姫様
ここはとある街のとある広場。この広場で一人の少女が泣いていた。
身長は 140cm くらいで髪は金髪。
服はこの街では似つかわしくない美しいドレスを着ている。
俺はあまりにも彼女のことが気になってしまいつい話しかけた
「服を見るからにどこかの貴族のお嬢様とお見受けするが、どうしてこのようなところで泣いている?」
この問に彼女は
「……城を追い出された」
と答えた。話を聞くに、どうやら悪いやつらに城をのっとられ、城にいたものは自分を除き全員殺されたらしい。
つまり彼女は、このような物騒なところで一人ぼっちなわけだ。
こんなかわいい子でしかも貴族の子が、この後どうなるかを思うだけで恐ろしくなった俺は、家に連れ帰ることを提案した。
「もしよかったら俺の家に来ないか? 城よりは狭いとおもうがここにいるよりは安全なはずだ」
その言葉に一瞬彼女の顔が笑顔になるが、すぐに暗い顔に戻る
「……うれしいけど、きっと貴方にも迷惑が掛かるわ。それに私自慢じゃないけど、一人では何もできないし、いるだけ邪魔だと思うわ。それに――」
「とにかくうちに来い。」
さすがに彼女の台詞を聞き続けるだけでは埒があかないので、半ば強引にうちに連れて行くことにした。
この光景は一歩間違えれば間違いなく犯罪ものだったろうが、このまま彼女がここにいるよりはマシだろう。
俺は、警官に見つからないうちに彼女の手を引っ張り家に連れ帰ることにした。
「ちょっ…はなしてよっ! あなた周りから見たらただの誘拐犯よっ! ねぇっ! ちょっ!」
アーアーキコエナイー。周りの視線が痛い気がするが、家につれかえっちまえばこっちのもんだ。
正直今の俺の顔はヤバイ。超ヤバイ。でもそんなの関係ねー。関係ねー。
とかやってるうちに、家に着く。
家に着いたとたんあれほどギャーギャー騒いでいた彼女は、スーっと静かになった。
「……ここが貴方の……うち……?」
「そうだが何か?」
おっといい忘れていたが、俺はこの街のなかでは、それなりにいい暮らしをしているほうで、
家にはアリサというメイドが住み込みで働いている。
「おーいアリサーいるかー?」
「おーいアリサーおーいオーイオーイ」
呼んでもアリサが出てこない。買い物にもいってるのだろうか。
「おーいアr」
「うっせー。そんなに叫ばんでもきこえてるわーボケェー!」
「……」
ずっと聞こえてたらしい(汗
「で? 私を呼んだ理由はなに? ついに犯罪でも犯した?」
とんでもなく失礼なメイドだ。ったく誰が
「誰のおかげで、おいしい飯が食えると思ってんだ? ア? 私の料理の腕がいいからだろうが」
「ごめんなさい。っていうか人の心読むのやめてくださいホント」
「オメーのしったこっちゃねーだろうが」
「……ごめんなさい」
こんなメイドさっさとクビにしろと思うかもしれないが、非常に腕は優秀。
しかも怒ってないときは、とんでもなく主人想いでいいメイドなのは確かで、怒らせなければパーフェクトオブメイドさんなわけだ。
「うむ。わかってればいいのだ」
「だから人の心を……」
アリサ様の視線が怖いので、いうのをやめた。俺弱いなぁ。
「……で、そのかわいい娘さんは、どちら様? ひょっとしてご主人様が誘拐でもしちゃ……」
「おいこら。いくら俺でもそんなことはせんわ」
こんな俺らのやり取りを見てお嬢さんは困っておられるかと顔を見たら
笑っていた。ものすごい笑顔で。俺はとてつもなく反応に困る
「え……あ……? えっと何がそんなに面白くて?」
「貴方たちのやり取りが面白くてつい……ごめんなさいね? でも久しぶりに笑った気がするわ」
何かよくわからないが、楽しんでもらえたらしい。
ついでに彼女の表情を見て俺の誤解(?)も無事解けたようだ。
さすがにこのままアリサ様に、誘拐犯だのロリコン王子だの変態紳士だの言われるのはかなわんかったわけで。
とそんなこんなで気づくと時間は夜の 8 時を過ぎており、夕食を終えた俺はそろそろ自室に戻り寝ようかとしていた。
――が。そういえばお嬢さんの名前を聞いてない。
なんてこった! このタイミングで聞きにくいのはわかっていたが、聞かないことには始まらないので聞くことにした。
「お嬢さんのお名前をまだ伺ってなかったわけだが……」
「あらそうでしたっけ。私の名前は、アウリス・リフォルテナですわ。リフォルテと呼んでくださってかまいません」
「リフォルテか……いい名前だな」
「……でしょ? お父様がつけてくださったのよ……っと私お風呂に行きたいのですけれど」
「ああ。お風呂ならそこの角を曲がって、そのまま直進s」
「えーっと……その私一人じゃ……」
あーそうか……お嬢様は一人でお風呂は入らんのか。
かといって俺が入れてやるのはまずい。超まずい。
となれば、スーパメイド☆アリサさんの出番だろう。
「おーいアリサー。リフォルテ様をお風呂にいれてやってくれー」
「ちょ……様なんかつけないでよ……!」
「いいからいいから」
「あいおー。リフォルテ風呂はいるぞー。アリサさんがキレイキレイしてやるぅ〜○(≧∇≦)o」
「ちょ……! あ〜れ〜」
それにしてもこのアリサ様ノリノリである。
そして俺は自室に戻り、この日は床に就いた。
身長は 140cm くらいで髪は金髪。
服はこの街では似つかわしくない美しいドレスを着ている。
俺はあまりにも彼女のことが気になってしまいつい話しかけた
「服を見るからにどこかの貴族のお嬢様とお見受けするが、どうしてこのようなところで泣いている?」
この問に彼女は
「……城を追い出された」
と答えた。話を聞くに、どうやら悪いやつらに城をのっとられ、城にいたものは自分を除き全員殺されたらしい。
つまり彼女は、このような物騒なところで一人ぼっちなわけだ。
こんなかわいい子でしかも貴族の子が、この後どうなるかを思うだけで恐ろしくなった俺は、家に連れ帰ることを提案した。
「もしよかったら俺の家に来ないか? 城よりは狭いとおもうがここにいるよりは安全なはずだ」
その言葉に一瞬彼女の顔が笑顔になるが、すぐに暗い顔に戻る
「……うれしいけど、きっと貴方にも迷惑が掛かるわ。それに私自慢じゃないけど、一人では何もできないし、いるだけ邪魔だと思うわ。それに――」
「とにかくうちに来い。」
さすがに彼女の台詞を聞き続けるだけでは埒があかないので、半ば強引にうちに連れて行くことにした。
この光景は一歩間違えれば間違いなく犯罪ものだったろうが、このまま彼女がここにいるよりはマシだろう。
俺は、警官に見つからないうちに彼女の手を引っ張り家に連れ帰ることにした。
「ちょっ…はなしてよっ! あなた周りから見たらただの誘拐犯よっ! ねぇっ! ちょっ!」
アーアーキコエナイー。周りの視線が痛い気がするが、家につれかえっちまえばこっちのもんだ。
正直今の俺の顔はヤバイ。超ヤバイ。でもそんなの関係ねー。関係ねー。
とかやってるうちに、家に着く。
家に着いたとたんあれほどギャーギャー騒いでいた彼女は、スーっと静かになった。
「……ここが貴方の……うち……?」
「そうだが何か?」
おっといい忘れていたが、俺はこの街のなかでは、それなりにいい暮らしをしているほうで、
家にはアリサというメイドが住み込みで働いている。
「おーいアリサーいるかー?」
「おーいアリサーおーいオーイオーイ」
呼んでもアリサが出てこない。買い物にもいってるのだろうか。
「おーいアr」
「うっせー。そんなに叫ばんでもきこえてるわーボケェー!」
「……」
ずっと聞こえてたらしい(汗
「で? 私を呼んだ理由はなに? ついに犯罪でも犯した?」
とんでもなく失礼なメイドだ。ったく誰が
「誰のおかげで、おいしい飯が食えると思ってんだ? ア? 私の料理の腕がいいからだろうが」
「ごめんなさい。っていうか人の心読むのやめてくださいホント」
「オメーのしったこっちゃねーだろうが」
「……ごめんなさい」
こんなメイドさっさとクビにしろと思うかもしれないが、非常に腕は優秀。
しかも怒ってないときは、とんでもなく主人想いでいいメイドなのは確かで、怒らせなければパーフェクトオブメイドさんなわけだ。
「うむ。わかってればいいのだ」
「だから人の心を……」
アリサ様の視線が怖いので、いうのをやめた。俺弱いなぁ。
「……で、そのかわいい娘さんは、どちら様? ひょっとしてご主人様が誘拐でもしちゃ……」
「おいこら。いくら俺でもそんなことはせんわ」
こんな俺らのやり取りを見てお嬢さんは困っておられるかと顔を見たら
笑っていた。ものすごい笑顔で。俺はとてつもなく反応に困る
「え……あ……? えっと何がそんなに面白くて?」
「貴方たちのやり取りが面白くてつい……ごめんなさいね? でも久しぶりに笑った気がするわ」
何かよくわからないが、楽しんでもらえたらしい。
ついでに彼女の表情を見て俺の誤解(?)も無事解けたようだ。
さすがにこのままアリサ様に、誘拐犯だのロリコン王子だの変態紳士だの言われるのはかなわんかったわけで。
とそんなこんなで気づくと時間は夜の 8 時を過ぎており、夕食を終えた俺はそろそろ自室に戻り寝ようかとしていた。
――が。そういえばお嬢さんの名前を聞いてない。
なんてこった! このタイミングで聞きにくいのはわかっていたが、聞かないことには始まらないので聞くことにした。
「お嬢さんのお名前をまだ伺ってなかったわけだが……」
「あらそうでしたっけ。私の名前は、アウリス・リフォルテナですわ。リフォルテと呼んでくださってかまいません」
「リフォルテか……いい名前だな」
「……でしょ? お父様がつけてくださったのよ……っと私お風呂に行きたいのですけれど」
「ああ。お風呂ならそこの角を曲がって、そのまま直進s」
「えーっと……その私一人じゃ……」
あーそうか……お嬢様は一人でお風呂は入らんのか。
かといって俺が入れてやるのはまずい。超まずい。
となれば、スーパメイド☆アリサさんの出番だろう。
「おーいアリサー。リフォルテ様をお風呂にいれてやってくれー」
「ちょ……様なんかつけないでよ……!」
「いいからいいから」
「あいおー。リフォルテ風呂はいるぞー。アリサさんがキレイキレイしてやるぅ〜○(≧∇≦)o」
「ちょ……! あ〜れ〜」
それにしてもこのアリサ様ノリノリである。
そして俺は自室に戻り、この日は床に就いた。