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TiMidity 有効なコマンドラインオプション一覧
TiMidity のオプション一覧です(CVS2009-10-04現在)

各オプション
-A [n][,m](a)
--amplification=n
--drumpower=m
--[no-]volume-compensation
全体の音量を n% にします。デフォルトでは 70 です。大きな値 を指定するほど大きな音になります。また,通常音色の音量とドラム音色の音 量の比率(ドラムパワー)を m% にします。デフォルトでは 100 で す。それぞれ,0 (無音)から 800 までの値が有効です。
さらに,-a オプションに `a' の文字を付加するか, --volume-compensation オプションを指定することにより,音量自動 補正機能を有効にします。この機能は,MIDI データの MAINVOLUME を最大音量 (0x7f)に正規化するもので,できるだけダイナミックレンジを稼ぐ,曲間での 音量格差を小さくする,などの目的で使用されます。
例:

-A90
音量 90%,ドラム比 100%,補正無
-A,120
音量 70%,ドラム比 120%,補正無
-A90,120
音量 90%,ドラム比 120%,補正無
-Aa
音量 70%,ドラム比 100%,補正有
-A90a
音量 90%,ドラム比 100%,補正有
-A,120a
音量 70%,ドラム比 120%,補正有
-A90,120a
音量 90%,ドラム比 120%,補正有

-a, --[no-]anti-alias
アンチエイリアシングを有効にします。-s オプションで低いサンプリ ングレートを指定したときに,折り返し雑音と呼ばれる不自然な成分が発生す ることがあります。-a オプションで起動することで,この不自然な成 分を取り除くことができます。
-B n,m , --buffer-fragments=n,m
音源にデータを書き込む時の分割数(バッファフラグメント) n およびバ ッファサイズ 2^m を指定します。n は,0 から 1000 までの値が有効です。フラグメントの数を大きくすると,プロセス が多数動いている時の音切れが減りますが,早送り,巻き戻し,ボリューム制 御などに対する反応は遲くなります。また,状態表示も同期が取れなくなりま す。n を 0 にすると,できるだけ大きなフラグメントの値を取り ます。このオプションは Linux,FreeBSD,Windows のみで有効です。
-C n , --control-ratio=n
制御レートを指定します。TiMidity++ では,エンベロープやトレモロな どの音量計算を 1 サンプルごとに行うのではなく,複数のサンプルをまとめて 計算することで高速化を図っています。すなわち,n サンプルごとに, エンベロープやトレモロの音量が再計算されています。n の値を小さく すればするほど音質が良くなりますが,その分 CPU パワーを必要とします。 n には 1 から 255 までの値を指定することができます。 デフォルトでは 1 msec に相当するサンプル数となっています。
-c file , --config-file=file
TiMidity++ の設定ファイル file を読み込みます。 TiMidity++ のデフォルトの設定ファイルを読み込んだ後,file が読み込まれます。
-D n , --drum-channel=n
n チャンネル目をドラムチャンネルにします。-D -n の ように指定すると, n チャンネル目をドラムではなく,メロディチャン ネルにすることできます。n に 0 を与えると,すべてのチャンネ ルがメロディチャンネルになります。
-d dir , --interface-path=dir
ダイナミックリンクインタフェースモジュールがインストールされているディ レクトリを dir で指定します。
-E mode , --ext=mode
TiMidity++ シーケンサの拡張モードを指定します(複数指定可)。以下の mode が指定できます。

w/W, --[no-]mod-wheel
モジュレーションホイール制御を有効/無効にします。
p/P, --[no-]portamento
ポルタメント制御を有効/無効にします。
v/V, --[no-]vibrato
NRPN ビブラート制御を有効/無効にします。
s/S, --[no-]ch-pressure
チャンネルプレッシャー制御を有効/無効にします。
e/E, --[no-]mod-envelope
モジュレーションエンベロープを有効/無効にします。
t/T, --[no-]trace-text-meta
すべての/特定のテキストメタイベントをトレースします。
o/O, --[no-]overlap-voice
同一音の重なったボイスを許します/許しません(前の音は消音されます)。
z/Z, --[no-]temper-control
MIDI Tuning Standard の音律制御を有効/無効にします。
m HH , --default-mid=HH
デフォルトマニュファクチュア ID を 2 桁の16進数 HH で指定します。
このとき,HH を GS/gs,XG/xg,GM/gm にすること で,それぞれ 41,43,7e を指定したことになります。
入力ファイルから音源を自動的に認識できないような場合には,このパラメー タでデフォルトの ID を指定することができます。
M HH , --system-mid=HH
システムマニュファクチュア ID を 2 桁の16進数 HH で指定します。
このオプションで指定されたマニュファクチュア ID は固定され,入力ファイ ルからのマニュファクチュア ID は無視されます。
b n , --default-bank=n
パッチのデフォルトのバンクを n にします。この設定は,MIDI の Bank select メッセージにより変更されます。
B n , --force-bank=n
-Eb と異なり,すべてのチャンネルのパッチのバンクを常に n にします。n を省略するとデフォルトの動作になります。
i n[/m] , --default-program=n[/m]
デフォルトのプログラム番号を n にします。デフォルトでは n は 0(通常はピアノ)となっています。
また,n の後に /m を付けると,チャンネル m のデフォル トのプログラム番号を指定することができます。/m を省略した場合には, 全チャンネルに対する指定となります。
I n[/m] , --force-program=n[/m]
プログラム番号を常に n にします。この設定は,MIDI の Program change メッセージを受け取っても変更されません。
また,n の後に /m を付けると,チャンネル m のプログラ ム番号を指定することができます。/m を省略した場合には,全チャンネ ルに対する指定となります。
F args
エフェクトオプションです。以下の args が指定できます。

delay=(d|l|r|b)[,msec] , --delay=(d|l|r|b)[,msec]
イヤホンで聞いた時の音の臨場感を出すようにします。

d, 0
ディレイを無効(Disable)にします(デフォルト)。
l, 1
左(Left)ディレイを有効にします。主に左から音が聞こえてきます。
r, 2
右(Right)ディレイを有効にします。主に右から音が聞こえてきます。
b, 3
左右(Both)ローテートを有効にします。ときどき,左右の音場が変化します。
msec は左右のディレイタイムを指定するオプションです。

chorus=(d|n|s)[,level] , --chorus=(d|n|s)[,level]

d, 0
コーラスを無効(Disable)にします。
n, 1
標準的(Normal)な MIDI コーラス制御を有効にします(デフォルト)。
s, 2
サラウンド(Surround)コーラスを有効にします。
level はコーラスレベル 0 から 127 を指定するオプショ ンです。

reverb=(d|n|g)[,level] , --reverb=(d|n|g)[,level]

reverb=(f|G)[,level,scaleroom,offsetroom,predelay]

--reverb=(f|G)[,level,scaleroom,offsetroom,predelay]

d, 0
MIDI リバーブ制御を無効(Disable)にします。
n, 1
標準的(Normal)な MIDI リバーブ制御を有効にします。
g, 2
グローバル(Global)リバーブを有効にします。
f, 3
Freeverb MIDI リバーブ制御を有効にします(デフォルト)。
G, 4
グローバル Freeverb MIDI リバーブ制御を有効にします。
level はリバーブレベル 0 から 127 を指定するオプショ ンです。
Freeverbを有効にした場合には,追加のオプションとして scaleroom, offsetroom および predelay を指定できます。 scaleroom と offsetroom は以下のリバーブのルームサイズの 計算に対する変数です
roomsize =C * scaleroom + offsetroom
ここで C はリバーブのキャラクタを表します。 predelay はリバーブのプリディレイに対する倍率を百分率で指定しま す。 いずれのパラメータも省略可能です。 デフォルトはそれぞれ 028,07,100 です。

vlpf=(d|c|m) , --voice-lpf=(d|c|m)

d, 0
ボイス単位 LPF を無効(Disable)にします。
c, 1
Chamberlin レゾナント LPF (12dB/oct)を有効にします(デフォルト)。
m, 2
Moog レゾナントローパス VCF (24dB/oct)を有効にします。

ns=n , --noise-shaping=n
n 次ノイズシェーピングフィルタを有効にします。ディケイでの歪みが 改善されますが,ノイズが高域にシフトし聴感上のノイズも増えます。8 ビッ ト線形符号化のとき,n には 0 から 4 までの値を指定す ることができます。0 のときフィルタは機能せず,4 のとき最大 の効き方となります。デフォルトでは 4 です。16 ビット線形符号化の とき,n には 0 から 4 までの値を指定することができま す。値によって,下記の動作になります。デフォルトでは 4 です。

0
ノイズシェーピングなし
1
従来のノイズシェーピング
2
過負荷風ソフトクリッピング + 新ノイズシェーピング
3
真空管風ソフトクリッピング + 新ノイズシェーピング
4
新ノイズシェーピング

resamp=(d|l|c|L|n|g) , --resample=(d|l|c|L|n|g)

d, 0
補完処理を無効(Disable)にします。
l, 1
線形(Linear)補完アルゴリズムを有効にします。
c, 2
C スプライン補完アルゴリズムを有効にします。
L, 3
ラグランジュ(Lagrange)補完アルゴリズムを有効にします。
n, 4
ニュートン(Newton)補完アルゴリズムを有効にします。
g, 5
ガウス(Gauss)風補完アルゴリズムを有効にします(デフォルト)。
-EFresamp は -N オプションの挙動に影響します。

-e, --evil
TiMidity++ のスレッドプライオリティを上げます。Windows のみで有効 です。このオプションを有効にすると,TiMidity++ 以外のプログラムが ほとんど動作できなくなる evil モードに入ります。
-F, --[no-]fast-panning
ファーストパンを指定します。このオプションを指定すると,Note ON のまま の状態で Midi control change 10: Panning が有効になります。デフォルトで はすぐには変化しないで,音量の再計算が必要になったときに変化します。改 良版ではトグルオプションになっています。
-f, --[no-]fast-decay
ファーストディケイを指定します。このオプションを指定にすると,エンベロ ープの変化時間が半分になり高速に動作します。ただし,音の立ち上がりとリ リース時間が短くなってしまいます。
-g sec , --spectrogram=sec
サウンドスペクトログラムを表示する Window を開きます。このオプションは X Window System がサポートされている環境のみで動作します。サウンドスペ クトログラムは声紋のようなもので,スペクトラムの時間変化を表現したもの です。
-H n , --force-keysig=n
調号の数を指定します。n が正の場合は♯(シャープ)の数,n が 負の場合は♭(フラット)の数のキーに移調ながら,MIDI ファイルを演奏します。 n には -7 から 7 までの値を指定することができます。 例えば,n に -1 を与えると,いかなる調性の MIDI ファイルで あっても,♭(フラット)が 1 個のヘ長調あるいはニ短調に移調しながら演奏す るので,演奏しやすい調性で楽器を練習するときの伴奏などに使うと便利です。
-h, --help
TiMidity++ のオプションの簡単な説明を表示します。
-i mode , --interface=mode
--realtime-priority=n
--sequencer-ports=n
ユーザインタフェースを指定します。環境によって利用可能なインタフェー スが異なります。
ALSA シーケンサインタフェースでは,別途 --realtime-priority オプションにより,リアルタイム・プライオリティを指定できます。また, --sequencer-ports オプションにより,シーケンサのポート数を指定 できます。デフォルトでは 4 です。
以下の mode が存在します。

-id
dumb インタフェース
-in
ncurses インタフェース
-is
S-Lang インタフェース
-ia
X Athena Widget インタフェース
-ik
Tcl/Tk インタフェース
-im
Motif インタフェース
-iT
vt100 インタフェース
-ie
Emacs インタフェース
Emacs 上から ``M-x timidity'' により起動されます。
-ii
skin インタフェース
環境変数 TIMIDITY_SKIN に,使用する skin のパス(圧縮状態でもよい) を指定しておいてください。
-ig
GTK+ インタフェース
-ir
MIDI サーバインタフェース
-iA
ALSA シーケンサインタフェース
-iW
Windows シンセサイザインタフェース
-iw
Windows GUI インタフェース
-iP
PortMIDI シンセサイザインタフェース
-ip
UMP インタフェース
インタフェースオプション
上記オプションに続けて,以下の文字列を追加することができます(複数指定化)。

v, --verbose=n
冗長表示のレベルを累積的に上げます。
q, --quiet=n
冗長表示のレベルを累積的に下げます。
t, --[no-]trace
トレース表示を on/off します(トグル)。
l, --[no-]loop
ループ再生します(インタフェースによっては無視されます)。
r, --[no-]random
再生前にファイルリスト順をランダムにします。
s, --[no-]sort
再生前にファイルリスト順をソートします。
D, --[no-]background
TiMidity++ をバックグラウンドでデーモン化します(alsaseq のみ)。

-j, --[no-]realtime-load
このオプションを有効にすると,演奏しながらパッチファイルを読み込みます。
-K n , --adjust-key=n
n 半音単位でキーを調節(移調)します。n には -24 から 24 までの値を指定することができます。
-k msec , --voice-queue=msec
ボイスを減少させるオーディオキュータイムを指定します。
-L path , --patch-path=path
サーチパスに path を追加します。patch ファイル,設定ファイル, MIDI ファイルなどは,このサーチパスに従って探索されます。最後に加えられ たディレクトリは最初に探索されます。ただし,このサーチパスに関係なく, カレントディレクトリがいつも最初に探索されるので注意すること。
-M name , --pcm-file=name
演奏する PCM ファイル名(*wav または *aiff)を指定します。name に auto を指定すると,*midwav または *midaiff を演奏します。 name に none を指定すると,この機能を無効にします(デフォル ト)。
-m msec , --decay-time=msec
サステインしたノートがディケイされるまでの最大時間を指定します。

-m 0
サステイン減衰を無効にして,サステインボリュームを一定にします(デフォル ト)。
-m 1
サステインが存在しないものとします。音量減衰は,標準のステージ 3 と同じ です。
-m 3000
最大音量のノートがサステイン状態になってから 3 秒 で減衰します(ス テージ 3 の rate がそれ以上伸びないものとします)。十分小さくなったノー トは,もちろんすぐに消えます。

-N n , --interpolation=n
補完パラメータを指定します。-N オプションの挙動は -EFresamp オプション指定に依存します。

cspline, lagrange
4 点補完を指定します。デフォルトでは有効です。
newton
n 次のニュートン補完を指定します。n には 1 から 57 までの奇数を指定することができます。
gauss
n+1 点ガウス風補完を指定します。n には 1 から 34 までの整数を指定することができます。デフォルトでは 25 で す。
オーディオキューが 99% 以下のときは,線形補完が使われます。

-O mode , --output-mode=mode
--flac-verify
--flac-padding=n
--flac-complevel=n
--oggflac
--speex-quality=n
--speex-vbr
--speex-abr=n
--speex-vad
--speex-dtx
--speex-complexity=n
--speex-nframes=n
出力モードやフォーマットを指定します。
Ogg FLAC 出力モードでは,別途 --flac-verify, --flac-padding,--flac-complevel,--oggflac オプションにより,それぞれ元波形とのべリファイ(圧縮速度が少し遅くなる), ファイルヘッダのパディング長(デフォルトでは4096),0 から 8 までの圧縮レベル(デフォルトでは5),OggFLAC ストリームで出 力を指定できます。
Ogg Speex 出力モードでは,別途 --speex-quality, --speex-vbr,--speex-abr,--speex-vad, --speex-dtx,--speex-complexity オプションにより,そ れぞれ0 から 10 までの圧縮品質(デフォルトでは 8), VBR で出力,レート n の ABR で出力,VAD(voice activity detection) で出力,DTX(discontinuous transmission) で出力,0 から 10 までの解析の複雑さ(デフォルトでは 3),0 から 10 まで のOgg パケット内のフレーム数(Speex の処理単位)(デフォルトでは 1) を指定できます。
以下の mode が有効です。

-Od
オーディオデバイスに出力します(デフォルト)。
-Os
ALSA オーディオデバイスに出力します。
-Or
ヘッダのないオーディオのデータ部分のみを出力します。下記のすべてのフォ ーマットオプションが使えます。一般的なフォーマットは以下の通りです。

-OrU
μ-Law
-Or1sl
16 ビット符号あり線形符号化
-Or8ul
8 ビット符号なし線形符号化

-Ou
Sun Audio (au)ファイルを出力します。
-Oa
AIFF(Audio Interchange File Format) ファイルを出力します。
-Ow
RIFF WAVE ファイルを出力します。出力がシーケンシャルファイルだったり, TiMidity++ がファイルを閉じる前に中断された場合,ファイルヘッダは 0xffffffff の RIFF およびデータブロック長フィールドを含みます。著名なサ ウンド変換ユーティリティ sox は,そのような規格外のファイルを読めるので, 別フォーマットへのオンザフライ変換として,sox に直接データをパイプでき ます。
-Ol
MIDI イベントのリストを出力します。
-OM
MOD ファイルから MIDI ファイルに変換して出力します。
-Oe
EsounD
-Op
PortAudio
-Oj
JACK
-OR
aRts
-OA
Alib
-Ov
Ogg Vorbis
-OF
Ogg FLAC
-OS
Ogg Speex
-OO
libdao
フォーマットオプション
上記オプションに続けて,以下の文字を追加することで出力フォーマットを指 定できます(複数可)。

S, --output-stereo
ステレオ
M, --output-mono
モノラル
s, --output-signed
符合あり出力
u, --output-unsigned
符合なし出力
1, --output-16bit
16 ビットサンプル精度
2, --output-24bit
24 ビットサンプル精度
8, --output-8bit
8 ビットサンプル精度
l, --output-linear
線形符合化
U, --output-ulaw
μ-Law 符合化
A, --output-alaw
A-Law 符合化
x, --[no-]output-swab
バイト反転出力
一部のモードでは,指定しても効果がないオプションがあります。例えば,バ イト反転した RIFF WAVE ファイルを作ることはできませんし,μ-Law 出力は Linux PCM デバイスに対しては使用できません。

-o file , --output-file=file
出力ファイル名を指定します。出力先がファイルでない場合はこのオプション は無視されます。file を `-' にすると標準出力に出力されます。
-P file , --patch-file=file
すべての楽器を file(パッチ) を用いて演奏します。
-p [n](a)
--polyphony=n
--[no-]polyphony-reduction
最大同時発音数を n にします。
さらに,-p オプションに `a' の文字を付加するか, --polyphony-reduction オプションを指定することにより,自動で発 音数の減少させることを可能にします。デフォルトでは有効です。
-Q n[,...](t)
--mute=n[,...]
--temper-mute=n[,...]
n チャンネル目を演奏しないようにします。`,' で区切って,複数のチ ャンネルを指定することができます。n に 0 を指定すると,すべ てのチャンネルを演奏しないようにします。続けて,-n を指定するこ とにより,n チャンネル目だけを演奏することができます。
一方,-Q オプションに `t' の文字を付加するか, --temper-mute オプションを指定することにより,音律種別 n をミュートします。n には,プリセット音律種別として 0 から 3 までの値を,ユーザ定義音律種別として 4 から 7 までの値を指定することができます。
-q sec/n , --audio-buffer=sec/n
オーディオ最大バッファを sec 秒,オーディオ開始バッファを n% にします。デフォルトでは 50/100 です。100% のサイズはデ バイスバッファサイズと等価です。
-R msec
エンベロープリリースを msec に修正して音響効果を得ます(疑似リバー ブ)。msec が 0 のとき,msec は 800 に設定されま す。
-S n , --cache-size=n
リサンプリングキャッシュの大きさをバイト数で指定します。頻繁に用いられ るサンプルは,あらかじめリサンプリングしておくことで高速化しています。 ただし,ビブラートやピッチベンドなどによってピッチが変化するサンプルは キャッシュされません。0 を指定すると,まったくキャッシュしません。 デフォルトでは n は 2097152 (2MB)となっています。
-s freq , --sampling-freq=freq
再生サンプルレート(Hz または kHz)を指定します。
-T n , --adjust-tempo=n
テンポを n% に調節します。n を 120 にすると,MOD ファ イルを NTSC Amiga のタイミングで演奏します。
-t code , --output-charset=code
テキストの出力文字コードを指定します。以下の code が指定可能です (大文字小文字は区別されません)。

auto
LANG 環境変数によってコードが決まります。
ascii
非可読 ASCII をピリオド(0x2e)に変換して出力します。
nocnv
出力文字コードを変換しません。
1251
windows-1251 から koi8-r に変換して出力します。
euc
EUC コード(japan)で出力します。
jis
JIS コードで出力します。
sjis
SJIS コードで出力します。

-U, --[no-]unload-instruments
このオプションを有効にすると,演奏ごとに毎回,パッチに割り当てられてい たメモリを解放します。
-V power , --volume-curve=power
ベロシティ/ボリューム/エクスプレッションカーブを amp=vol^power で power の値が 0 で自動,1 で線形,約 1661 で理 想,約 2 で GS 設定となります。
-v, --version
TiMidity++ のバージョン情報を表示します。
-W mode , --wrd=mode
入力ファイルの拡張子を WRD または wrd に変更したファイルが存在すれば, それを WRD ファイル として読み込み,そのコマンドと歌詞を表示します。
表示方法は以下の通りです。

x
X Window System を使用して,グラフィカルに WRD を表示します。
w
Windows コンソール上に WRD を表示します。
t
エスケープシーケンスを使用して,WRD に含まれる文字情報を表示します。
d
WRD のイベント情報をそのまま出力します。
-
WRD のトレースを行いません。
R[opts]
WRD 読み込み時の設定を行います。

a1=b1 ,a2=b2 ,...
WRD 読み込み時のオプションを指定します。an にオプション名, bn にその値が入ります。
d=n
@WAIT,@WMODE まわりの MIMPI のタイミングに関するバグをエミュレートしま す。以下のオプションでエミュレートレベルを変更できます。

-WRd=0
MIMPI のバグをエミュレートしないで,規格通りに動作します。
-WRd=1
おそらく間違いないと思われるバグのみをエミュレートします(デフォルト)。
-WRd=2
怪しいバグまでエミュレートします。
エミュレートレベルをあげると,今までタイミングが合っていたものがずれる 可能性があります。

F=file
WRD ファイル名を指定します。WRD ファイルが見つからない場合のみ,指定し た file が WRD ファイルとして用いられます。
f=file
WRD ファイル名を指定します。常に指定した WRD ファイル file を用い ます。

なお,WRD はトレースモードで実行しないとタイミングが合いません。

-w mode , --rcpcv-dll=mode
Windows 用の拡張モードのオプションです。以下の mode が有効です。

-w r
rcpcvdll を使用します。
-w R
rcpcvdll を使用しません(デフォルト)。

-x str , --config-string=str
指定した文字列で TiMidity++ の設定を行います。str の書式は timiditycfg と同じです。例えば
-x'bank 0n0 violinpat'
とすると 0 番で指定される音色ををバイオリンにすることができます。 -x に続く文字列中の `' (ASCII 0x5c)は特別文字として扱われ,そ れ以降の文字(列)に対し,C 言語のリテラルと同様の展開が行われます。例え ば,`n' は改行を意味します。
-Z file , --freq-table=file
周波数テーブルを読み込みます。file に ``pure'' を指定すると,簡易 純正律で演奏します。

-Zpure [n(m)] , --pure-intonation=[n(m)]
MIDI ファイルの Key Signature メタイベントに基づき,簡易的な純正律で演 奏します。MIDI ファイルに Key Signature メタイベントが含まれていない場 合は,初期の調性として n(m) を指定することで,正しい純正律演奏が 可能となります。n は調号の数で,♯(シャープ)の場合は正の数,♭(フ ラット)の場合は負の数を指定します。n には -7 から 7 までの値を指定することができます。さらに,短調の場合は `m' の文字を付加 します。

--module=n
特定の音源モジュールの動作をできるだけ真似ます。今のところ,定義されて いる n の値は次のとおりです。

0
TiMidity++ デフォルト
1
Roland SC-55
2
Roland SC-88
3
Roland SC-88Pro
4
Roland SC-8850
5-15
GS 用にリザーブ
16
YAMAHA MU-50
17
YAMAHA MU-80
18
YAMAHA MU-90
19
YAMAHA MU-100
20-31
XG 用にリザーブ
32
SoundBlaster Live!
33
SoundBlaster Audigy
34-111
任意の音源モジュール用にリザーブ
112
TiMidity++ スペシャル 1
113-126
TiMidity++ 特定目的用にリザーブ
127
TiMidity++ デバッグ
各オプション: bw版のみ有効なオプション
--disable-chorus-plus
強制ディレイを付与したコーラスを無効にします。
動作に支障がある場合や、過去のコーラスのほうがいい場合はこれで無効にできます。
--module=96
SD音源モードです。
これを指定してかつ、デフォルト規格が GS の場合で、MIDI 側で音源リセット命令がない場合、 SD-20/SD-90 音源モードで動作します。
(ただし動作は完全ではないです)